西伊豆・堂ヶ島の洞くつ巡り

静岡県西伊豆町に位置する堂ヶ島は、独特のリアス式海岸と大小様々な奇岩、そして点在する島々が織りなす景勝地です。その中でも特に人気を集めるのが、遊覧船で巡る洞くつ巡り。波の浸食によってできた数々の海食洞の中でも、国の天然記念物「天窓洞」は、天井にぽっかりと開いた穴から太陽の光が降り注ぎ、海面がエメラルドグリーンに輝く様が「青の洞くつ」と称され、神秘的な美しさで訪れる人々を魅了します。

遊覧船に乗って洞くつ内部へと進むと、光の差し込み具合によって刻々と変化する水の色に息をのむでしょう。約20分間のクルーズでは、天窓洞の他にも、切り立った岩の間をすり抜けたり、自然が創り出した奇岩を間近で見たりと、ダイナミックな体験ができます。船上から眺める堂ヶ島の景色は、陸上からとはまた違った感動を与えてくれます。波が穏やかな日には、洞くつの中へと入ることができ、より幻想的な光景を間近で体験できます。

堂ヶ島は、伊豆半島の西海岸にあり、夕陽の絶景スポットとしても知られています。洞くつ巡りの後は、美しい夕陽を眺めながら、地元の新鮮な海の幸を味わうのもおすすめです。自然の神秘と雄大さを感じられる堂ヶ島の洞くつ巡りは、伊豆観光のハイライトとなること間違いなしです。


【豆知識】
天窓洞は、洞くつ内部の天井が丸く抜け落ちているため、「天窓」と呼ばれています。この穴から差し込む光が海面を照らし、幻想的な「青の洞くつ」を作り出しています。洞くつは凝灰岩という比較的柔らかい岩石でできており、波の浸食によって長い年月をかけて形成されました。

【穴場スポット情報】
遊覧船に乗るだけでなく、堂ヶ島公園内の遊歩道を歩いて、天窓洞を上から覗くこともできます。遊歩道からは、遊覧船が洞くつの中を行き交う様子を見ることもでき、違った角度から天窓洞の構造を理解できます。また、干潮時には、陸と三四郎島が地続きになる「トンボロ現象」が見られることもあり、歩いて島へ渡ることも可能です。