かがみの近代美術館

かがみの近代美術館は、築百数十年の古民家をリノベーションした温かな空間に、館主が長年集めたコレクションを公開する私設館。太い梁や囲炉裏を残す室内は、絵と建物が呼応する“暮らしとアート”の雰囲気が魅力で、コーヒー片手にくつろいで鑑賞できるスタイルも評判です。奥津温泉から車数分の里山にあり、温泉旅の寄り道スポットとしても人気が高まっています。

展示の核は、日本各地で才能を残しながら若くして世を去った“夭折・未完の画家”たち。佐藤清三郎や岡本帰一、田中保、長谷川利行、古賀春江、小出楢重らの素描・油彩・版画など、時代や技法を横断して構成され、作家の背景を綴る解説も見応え十分。館内には現代作家を中心とした備前焼の秀作も配し、絵画と器が互いを引き立てる展示演出で鑑賞体験に奥行きを与えます。

木造の梁や柱が残された、趣のある空間で、ゆっくりと作品を鑑賞することができます。


【豆知識】
・2018年開館。館主の“サラリーマン・コレクション”から始まった温かな私設館で、古民家の佇まい自体が見どころ。