出雲湯村温泉 - 元湯 漆仁の湯

「元湯 漆仁の湯」は、斐伊川の支流である漆仁川のほとりに佇む、ひなびた風情が魅力の共同浴場です。浴室は石と木造りの情緒豊かな造りで、奥出雲の里山の景色に溶け込んでいます。温泉は、加熱・冷却・循環などを一切していない正真正銘の源泉かけ流しで、湯温は約43℃。無色透明でクセのない、さらりとした肌触りの湯は、肌がツルツル・スベスベになる「美肌の湯」として特に女性に人気です。切り傷や火傷、湿疹、あせもなどの皮膚病、さらに神経痛などにも効能があるとされ、古くから「薬湯」として知られてきました。

男女別の内風呂と露天風呂があり、露天風呂では川のせせらぎを聞きながら、自然の中でゆったりと湯浴みを楽しめます。また、独立した家族風呂（貸切露天風呂）も用意されており、プライベートな空間で温泉を満喫したい方におすすめです。


【豆知識】
出雲湯村温泉は、天平5年（733年）に編纂された「出雲国風土記」に「漆仁の川辺に薬湯あり」と記されたほど、古くからその効能が認められていました。この温泉は、斐伊川水系に属しており、ヤマタノオロチ伝説の舞台にも近い地域にあります。

【穴場スポット】
「元湯 漆仁の湯」の近くには、同じ出雲湯村温泉にある「国民宿舎 清嵐荘」があります。こちらは宿泊も可能で、日帰り入浴もできます。また、車で約20分の場所には、「奥出雲多根自然博物館」があり、奥出雲の自然や歴史について学ぶことができます。温泉と合わせて地域の魅力を体験するのも良いでしょう。

【お役立ち懸念点】
温泉地自体がひなびた雰囲気で、周辺に大規模な観光施設や飲食店は少ないです。
また、浴室にはシャワーの備え付けがないため、木桶に湯を溜めて流す昔ながらのスタイルとなります。
シャンプーやリンスも置いていないため（販売はしています）、必要な方は持参した方が良いです。