コバルトブルーが綺麗な別府弁天池

別府弁天池は、山口県美祢市に位置する、その名の通り「別府」という地域にある神秘的な池です。カルスト台地の地下水が湧き出すことで形成されており、特筆すべきはその水の色です。光の加減や時間帯によって、コバルトブルーからエメラルドグリーンへと変化する、透明度の高い美しい湧水が特徴です。この鮮やかな色は、石灰岩に含まれる成分が溶け出し、光の散乱によって青く見えるためと言われています。池の周辺は、自然豊かな環境が保たれており、湧き水が作り出す清らかな雰囲気に包まれています。

池の水は「名水百選」にも選定されており、自由に汲んで持ち帰ることができます。ペットボトルや容器を持参して、その美味しい水を味わう観光客も多く見られます。池の畔には、弁財天を祀る小さな祠があり、金運アップや長寿のご利益があるパワースポットとしても信仰されています。写真映えする景観から、SNSなどで多くの写真が投稿され、その美しさが広く知られるようになりました。

水汲み場もあり、多くの人がペットボトルや水タンクで湧き水を持ち帰っています。


【豆知識】
別府弁天池の水は、年間を通して約14℃と水温が安定しています。この水温が、池の透明度を保ち、特定の微生物の活動を抑制しているとも言われています。

【穴場スポット】
弁天池の近隣の湧水を利用した美祢市養鱒場の釣り堀では、ニジマス釣りを楽しめます。釣った新鮮なニジマスは塩焼きして食べることもできます。
また、池の周辺には、遊歩道が整備されており、少し奥に進むと、より静かに自然の音を感じられる場所があります。