建築家の丹下健三 国立代々木競技場
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丹下健三設計の国立代々木競技場は、唯一無二の吊り屋根構造が特徴。東京五輪のレガシーであり、建築とスポーツの聖地です。
東京都渋谷区に位置する国立代々木競技場は、世界的建築家丹下健三が1964年の東京オリンピックのために設計した、日本が世界に誇る名建築です。特に第一体育館と第二体育館の「吊り屋根構造」は、当時としては革新的な技術で、その優美な曲線美は多くの人々を魅了し続けています。日本のモダニズム建築の傑作として、建築ファンだけでなく、歴史や文化に興味のある観光客にも必見のスポットです。
メインである第一体育館は、柱が一本もない大空間を実現するために、吊り橋のようなメインケーブルで屋根を吊る構造を採用しました。これにより、観客席とアリーナの一体感が生まれ、スポーツ観戦に最適な環境が提供されています。流れるような屋根の曲線は、日本の伝統的な建築美と最先端技術が融合したもので、まさに機能美の極致と言えるでしょう。現在も様々なスポーツイベントやコンサート会場として利用されており、その迫力ある空間を体感できます。
渋谷や原宿といった流行の発信地からも近く、アクセスも抜群です。周囲には代々木公園などの緑豊かな空間が広がり、散策と合わせて訪れるのもおすすめです。単なるスポーツ施設としてだけでなく、20世紀後半の日本の技術力とデザインセンスを象徴する、生きた建築遺産として、その存在感を放っています。
【豆知識】
国立代々木競技場は、2021年に国の重要文化財に指定されました。これは、戦後建築としては最も新しい重要文化財です。丹下健三は、この競技場の設計において、当時の最先端技術を駆使し、柱のない大空間を実現することで、アスリートと観客が一体となれる場を追求しました。
[入場料]
通常はなし(イベント開催時は入場料が必要な場合があります)
[営業時間]
施設利用時間による(一般見学は外部から可能)
[定休日]
不定休(イベント開催やメンテナンスによる)
[駐車場]
あり(有料駐車場。収容台数164台。9:00~23:30。詳細は公式サイトを確認推奨)
- カテゴリ
- 渋谷|建築|建築家
- 場所
- 東京都渋谷区神南2丁目1−1
- 公式サイト
- http://www.jpnsport.go.jp/yoyogi/
- TEL
- 03-3468-1171
(※情報が古い場合があります。最新&正確な情報は該当のオフィシャルサイトならび電話にてご確認ください。)