流鏑馬神事ゆかり - 鷲原八幡宮

島根県津和野町の小高い山中に位置する鷲原八幡宮（わしばらはちまんぐう）は、かつて津和野藩主の氏神として崇敬された歴史ある神社です。約600年以上の歴史を持ち、文化財に指定されている「流鏑馬神事（やぶさめしんじ）」が行われる場所としても全国的に知られています。杉木立に囲まれた石段の参道は、昼でも薄暗く、厳かで神秘的な雰囲気に包まれており、訪れる人を非日常の世界へと誘います。

この神社の最大の魅力は、その独特のロケーションと、流鏑馬が行われる「馬場」が境内に残されていることです。例年毎年4月第1日曜日に行われる流鏑馬神事では、武者姿の射手が馬を走らせながら三つの的を射抜く勇壮な光景が繰り広げられます。神事のない時期でも、馬場跡を歩くことで、当時の熱気を想像することができ、歴史好きにはたまらない場所です。

本殿は質素ながらも厳かな佇まいを見せ、周囲の豊かな自然と調和しています。境内には樹齢数百年の杉の木がそびえ、その存在感は圧倒的です。
本殿と楼門が一直線上に並び、拝殿と楼門の間に池を設けて潔斎橋が架けられているのが特徴です。
本殿、拝殿、楼門は国の重要文化財に指定されています。

春は桜の名所となっています。

【お役立ち懸念点】
駐車場は基本的には専用駐車場は無いため、少し離れていますが、「道の駅 津和野温泉·なごみの里」の駐車場を利用します。