天照大御神の日御碕神社

日御碕神社は、島根県出雲市大社町日御碕に鎮座し、島根半島の最西端、日本海に面した断崖に位置します。伊勢神宮が「日の本の昼を司る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」とされる、非常に重要な神社です。下の宮「日沉宮（ひしずみのみや）」には天照大御神（あまてらすおおみかみ）が、上の宮「神の宮」には素盞嗚尊（すさのおのみこと）が祀られています。鮮やかな朱塗りの社殿は、周囲の緑豊かな松林や青い日本海とのコントラストが美しく、「竜宮城」とも称されるほどの景観です。

境内には、江戸幕府三代将軍・徳川家光の命令で建てられた社殿（国の重要文化財）が並び、梁や桁には繊細な竜や虎、鶴や亀などの彫刻が施されており、その建築美は見ごたえがあります。特に「日沉宮」は、かつて近くの海に浮かぶ「経島（ふみしま）」に鎮座していたと伝えられ、その歴史的背景も興味深いものです。

神社奥はすぐに海岸で、目の前の島（岩山）にも鳥居があります。