木造建築の天守 - 伊賀上野城

伊賀上野城は、五層の天守が1612年の暴風雨で倒壊後、長らく再建されなかった歴史を持つ日本100名城の一つ。現在の天守は昭和10年（1935年）に、あえて鉄筋コンクリートではなく木造で忠実に再現された三層の模擬天守です。伝統的な木組みの美しさと漆喰壁のコントラストが、往時の風格を現代に伝えています。

また、城郭を支える石垣は日本トップクラスの高さを誇り、近づくほどに圧倒される迫力。春は桜、秋は紅葉と季節ごとに変わる城山公園の景観も格別です。敷地内の伊賀流忍者博物館では、手裏剣投げや忍術ショーが大人気。小さなお子様から大人まで、忍者体験を通じて伊賀の歴史に触れられます。

城下町には松尾芭蕉ゆかりの俳句スポットや古民家カフェが点在し、街歩きにも最適。伝統的な“木造模擬天守”という希少性、とびきりの眺望、そして忍者エンタメが一体となった、伊賀上野城ならではの魅力をぜひ体感してください。