出雲神話の女神 - 揖夜神社

揖夜神社（いやじんじゃ）は、約1,290年以上の歴史を持つ由緒正しい神社で、『出雲国風土記』にもその名が登場します。主祭神は、国生みの神である伊邪那美命（イザナミ命）。この地は、夫である伊邪那岐命（イザナギ命）が亡くなったイザナミ命を追って黄泉の国へ行き、その変わり果てた姿に驚いて現世に逃げ帰った際に、あの世とこの世の境目とされる「黄泉比良坂（よもつひらさか）」を大きな岩で塞いだという伝説に深く関連しています。境内には、神話の世界を彷彿とさせる荘厳な空気が漂い、訪れる人々に神秘的な体験をもたらします。

イザナミ命は、縁結び、安産、子孫繁栄などのご利益があるとして古くから篤い信仰を集めています。良縁を願う方や、お子様の健やかな成長を願う方にとって、揖夜神社は心願成就を祈るにふさわしい聖地です。また、特徴的なのは、拝殿と本殿が離れて配置されている点や、本殿の大社造りの様式。見事な彫刻が施された拝殿や、五色の極彩色の障壁画が描かれた本殿など、建築美も見どころです。

揖夜神社は、単なる参拝だけでなく、日本の根源的な神話に触れ、歴史ロマンを感じられる場所でもあります。

近くには古事記に記される黄泉比良坂もあるので合わせて訪れると良いと思います。黄泉比良坂にも無料の駐車場があります。