縁結び！露天神社（お初天神）

露天神社（つゆのてんじんしゃ）は、大阪市北区曾根崎、梅田の繁華街にひっそりと佇む神社で、通称「お初天神（おはつてんじん）」として広く知られています。この神社の名前は、江戸時代の人形浄瑠璃作家である近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」の舞台となったことに由来します。物語の主人公であるお初と徳兵衛が、心中を誓い合った場所として、悲恋の物語が伝えられ、現代では、恋愛成就や縁結びのパワースポットとして多くの参拝者が訪れます。

境内に一歩足を踏み入れると、繁華街の喧騒から離れ、厳かで静かな空気が流れています。社殿はこぢんまりとしていますが、清々しい雰囲気に満ちています。恋愛成就を願う絵馬やお守りなどが豊富に揃っており、特に、お初と徳兵衛の姿が描かれた可愛らしい絵馬は人気です。また、境内には、二人の像が建てられており、物語の悲しい結末を思いながら、手を合わせる参拝者の姿も見られます。

露天神社は、大阪の歴史と文化に触れることができる貴重な場所です。恋愛のパワースポットとして、また、日本の古典文学の舞台として、多くの人々を魅了し続けています。