500体の石仏！喜多院

喜多院は、埼玉県川越市に位置する、天台宗の関東総本山であり、徳川家康の信任厚かった天海大僧正が住職を務めたことで知られる古刹です。創建は平安時代初期と伝えられ、江戸時代には徳川幕府の庇護のもと、その隆盛を極めました。特に、江戸城から移築されたとされる「客殿」「書院」「庫裡」は、徳川家光誕生の間や春日局化粧の間など、歴史的な価値の高い建物として一般公開されており、当時の面影を今に伝えています。

この寺院の最大の魅力は、その歴史的な建造物と、表情豊かな「五百羅漢（ごひゃくらかん）」です。羅漢とは、仏教の修行を積んだ聖者のことで、喜多院には約500体もの石像が立ち並んでいます。それぞれの羅漢像は、喜怒哀楽様々な表情をしており、見ているだけでも飽きることがありません。自分に似た羅漢様を探したり、ユニークな表情の羅漢様を見つけたりと、楽しみながら散策できます。

喜多院は、歴史と文化財に触れるだけでなく、四季折々の美しい自然も楽しめる場所です。境内には、桜や紅葉の木々が植えられており、春には桜、秋には紅葉の名所として多くの人々が訪れます。川越の「小江戸」散策と合わせて、訪れると良いです。
「時の鐘」周辺から徒歩で南東へ15分ほどあります。