仁淀川「にこ淵」

仁淀川「にこ淵」は、高知県吾川郡いの町に位置する、仁淀川の支流にひっそりと佇む神秘的な淵です。その最大の特徴は、驚くほどの透明度を誇る水が、太陽の光の加減でエメラルドグリーンからコバルトブルーへと変化する「仁淀ブルー」と呼ばれる幻想的な色合いです。周囲の木々の緑と、岩肌が織りなすコントラストは、まるで絵画のような美しさで、訪れる人々を魅了し、近年、その絶景がSNSで話題となり、全国から多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

この淵の最大の魅力は、その息をのむような水の美しさと、秘境感あふれる雰囲気にあります。特に、晴れた日の午前中に太陽の光が差し込むと、水底まで透き通って見えるほどの透明度と、鮮やかな仁淀ブルーを堪能できます。周囲は原生林に囲まれており、水のせせらぎや鳥のさえずりだけが響く静寂な空間は、都会の喧騒から離れて心身をリフレッシュするのに最適です。自然が作り出した神秘的な空間で、日常を忘れる体験ができます。

にこ淵は、水神の化身とされる大蛇が棲むという伝説があり、地元の人々には神聖な場所として敬われています。そのため、入水や飲食、トイレなどは禁止されています。
2025年3月に公衆トイレが新設され、遊歩道も歩きやすく整備されました。