神勝寺 禅と庭のミュージアム

総門をくぐると、藤森照信が設計した受付棟「松堂」がお出迎え。手曲げ銅板の屋根に赤松を植した造形は、瀬戸内の山肌と響き合い、境内回遊の期待を高めます。池泉回遊式の庭を歩き、堂宇に飾られた白隠コレクションを“ケースなし”で鑑賞できるのがここならでは。庭・建築・禅画が交差する、静かな没入体験が待っています。

見逃せないのが、名和晃平／Sandwichによるアートパビリオン《洸庭（こうてい）》。舟形の木造空間で、ほの暗がりと水面の反射光を体感するインスタレーションは、言葉を超えて感覚に触れる“現代の坐禅”のよう。境内では、僧堂の作法を学びながら湯だめうどんをいただく「五観堂」の体験や、茶室での抹茶・煎茶も楽しめます。

また、美術館では、座禅や写経などの禅体験もできます。

神勝寺 禅と庭のミュージアムは、禅の世界をアートや建築と共に味わい、心身ともにリフレッシュできる新しい施設として人気を集めています。