丹下健三の建築 - 香川県庁

1958年竣工の東館（旧本館）は、鉄筋コンクリートで日本の伝統美を表現したモダニズムの金字塔。深い庇や連続する梁が層塔のような陰影を生み、ピロティとガラスのロビーが「開かれた庁舎」を体現します。戦後庁舎として全国初の重要文化財指定を受けた理由が、正面に立つだけで伝わります。

1階は市民に開かれた休憩空間。庁舎ホールの大壁面を染める猪熊弦一郎「和敬清寂」、丹下研究室・桜製作所による椅子や石テーブルなど“建築と家具が一体”の意匠を間近で鑑賞できます。

また、本館の21階には展望室があり、誰でも入館して展望できます。
高さ113メートルから、高松市街や瀬戸内海の島々を一望することができます。展望室には一般利用できる喫茶店もあります。

ただし、施設は土日祝は休館です。

また、同様の施設として「高松シンボルタワー」の29階にも展望室があり、屋島や瀬戸内の多島美を一望でき、建築×景観の名所巡りが一度に叶います。