熊山遺跡 登山

熊山は、古くから信仰の対象となっていた山で、熊山遺跡は奈良時代前期に建造されたと考えられています。遺跡は、基底部と3段の基壇で構成された石積みの建造物で、二段目の各面の中央に龕（がん）が設けられていることが特徴です。

龕とは、仏像や仏舎利を安置する小部屋のことで、熊山遺跡の龕には、仏像や仏舎利が安置されていたと考えられています。また、遺跡からは、奈良三彩や須恵器などの遺物も出土しており、仏教寺院として機能していたことがうかがえます。

奈良時代の仏教文化を知る上で重要な遺跡であり、岡山県を代表する史跡の一つです。

また、熊山遺跡付近の展望台からの景色も格別です。

山頂駐車場までの道は細く崖も多く、待避場所が少ないので車の運転に自信のない方にはお勧めできません。特に北側からのルートは危険度が高いです。車で行くのなら備前の南側からのルートが良いです。
山頂の駐車場からは徒歩10分ほどです。

車でなくバイクで行くのがおすすめですが、無ければ登山するのも良い選択肢だと思います。

登山は複数コースがあり片道90分ほどです。ゆっくり歩けば２時間ほどです。
登山道も整備されていて歩きやすく、見どころも多く、登山初心者でも比較的登りやすい山です。ただし、岩肌や石が多く転がっているので、下山の時に足が滑らないように注意する必要があります。

トイレは、駐車場などには無いですが、山頂の熊山遺跡の管理棟横にあります。

ちなみに、熊山山頂は、NTTの電波塔があるだけで、周りも木に囲まれていて、景色が良いわけではありません。

山陽本線の熊山駅側から登る場合は、熊山駅から南に300mほどのところにある「熊山駅前駐車場」を利用します。

【弓削（ゆげ）コース】
弓削コースは、西側の八幡宮 駐車場（無料）から登るコースで、比較的緩い傾斜で、尾根伝いに歩けるため、川側の景色を見えるスポットも多いためおすすめのコースです。駐車場案内看板には、片道２時間半と書いてありますが、ある程度体力のある人なら１時間半ほどで登れます。