シダ群生の神秘的な洞窟 - 伊尾木洞

伊尾木洞（いおきどう）は、高知県安芸市に位置する、国の天然記念物に指定されているシダ植物群落が広がる神秘的な洞窟です。約310万年～230万年前（鮮新世～更新世）に堆積した地層の侵食された古い地層の中に、約40種類の珍しいシダ植物が自生しており、特に「天然のクーラー」と呼ばれるほど涼しい洞窟内は、まるで太古の森に迷い込んだかのような幻想的な雰囲気に包まれています。その独特の景観から、近年、SNS映えスポットとしても人気を集めています。

この洞窟の最大の魅力は、その独特の生態系と、神秘的な空間を体験できる点にあります。洞窟の入り口から奥へ進むと、ひんやりとした空気が漂い、そこには壁一面に生い茂るシダ植物の緑が広がります。特に、湿度の高い環境でしか育たない貴重なシダ植物を間近で観察できるのは、伊尾木洞ならではの体験です。洞窟の奥からは、さらに神秘的な光が差し込み、訪れる人々を魅了します。

伊尾木洞は、ただ景色を眺めるだけでなく、自然の神秘と生命の力強さを感じられる場所です。洞窟内は、整備された足場を歩くため、比較的安全に散策できますが、足元が滑りやすい場所もあるため注意が必要です。

見学時間は通常コースは洞窟入口から約200m地点で折り返し徒歩30分ほどです。冒険コースは洞窟入口から約400m地点で折り返します。


【お役立ち懸念点】
・伊尾木洞内部は真夏でも冷んやりして涼しいですが、湿度は高いので汗はかきます。
・ある程度歩道はありますが、沢の石の上を歩く箇所もあるので、スニーカーなど滑らない靴が良いです。