岡山県立美術館

岡山県立美術館は、1988年3月に開館した県立の美術館で、郷土ゆかりの近現代美術作品を中心に収集・展示しています。館名は県庁所在地・岡山市中心部の天神町（旧岡山城東堀跡）にちなみ、地元作家の絵画や彫刻、版画などを積極的に紹介し、県民の芸術理解を促進しています。

常設展「岡山の美術展」では、大正～昭和期の木原秀雄や江見水蔵、戦後の高松次郎、河内祥輝ら岡山ゆかりの作家を展示。また、約2,000点のコレクションには、洋画・日本画・彫刻・工芸・写真など多岐にわたるジャンルが含まれ、国内外の優れた作家の作品を比較鑑賞することもできます。特別展や企画展も年間を通じて開催され、現代アートから郷土文化まで幅広いテーマを扱っています。

建物は岡田新一（Okada & Associates）が設計し、伝統的な要素を取り入れつつもモダンな外観・展示室レイアウトを実現しています。床面積約6,600㎡の展示空間はゆったりとした動線で、自然光を取り込む吹き抜けや緑に囲まれたロビーなど、心地よい鑑賞環境を提供します。館内にはミュージアムショップと小規模カフェスペースがあり、展覧会関連グッズや県内工芸品を購入できるほか、鑑賞の合間に休憩できます。