観光リフト有り！山城の津和野城跡

津和野城は、鎌倉時代末期に吉見頼行によって築城が始まり、戦国時代を経て江戸時代には津和野藩の居城となりました。標高367mの山頂に築かれた山城で、現存する建物はありませんが、約2kmにわたって広がる広大な城域には、当時の堅固な石垣がほぼ完璧な状態で残されており、その壮大さに圧倒されます。特に、本丸や三段櫓跡、出丸などの石垣は、中世から近世にかけての築城技術の変遷を今に伝える貴重な遺構です。城跡からは、津和野の美しい城下町や、周囲の山々、そして清流津和野川が一望でき、その絶景は「山陰の小京都」と呼ばれる津和野の象徴となっています。

山頂へは、観光リフトを利用するのが便利です。リフトを降りてからも、本丸までは整備された山道を約20分ほど歩く必要がありますが、道中も歴史を感じさせる遺構や、四季折々の自然を楽しめます。特に秋の紅葉シーズンは、色鮮やかな木々と石垣のコントラストが素晴らしく、多くの観光客やハイキング客で賑わいます。

JR津和野駅から車で約5分でリフト乗り場に到着し、さらにリフトで約5分とアクセスも比較的便利です。歴史的な山城の雰囲気を味わいたい方、絶景を眺めながらハイキングを楽しみたい方、そして「日本百名城」巡りをしている方には、津和野城跡がおすすめです。


【豆知識】
津和野城は、その堅固さから「難攻不落の城」として知られていました。また、城の別名である「三本松城」は、かつて山頂に三本の大松があったことに由来すると言われています。

【穴場スポット情報】 津和野城跡の麓には、約1000本もの朱色の鳥居が連なる「太皷谷稲成神社」があります。津和野城跡観光リフト乗り場からも近く、城跡と合わせて訪れると、日本の歴史と文化をより深く感じられます。城下町の「殿町通り」では、白壁の土塀と堀割に泳ぐ鯉が美しい景観を作り出し、散策に最適です。

【お役立ち懸念点】
津和野城跡は山城であるため、リフトを利用してもそこから約20分間の徒歩移動が必要で、一部は急な坂道や石段があります。歩きやすい靴と服装で訪れることを強くおすすめします。特に雨天時や雨上がりは足元が滑りやすくなるため、注意が必要です。また、冬期はリフトが運休する期間があり、積雪で登城が困難になる場合があるので、事前に運行状況や天候を確認することが重要です。