【休館中】島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館は、2007年に開館した比較的新しい施設ですが、その展示内容は非常に充実しています。主要な展示は、弥生時代の青銅器の大量出土で知られる「神庭荒神谷遺跡」や「加茂岩倉遺跡」から発掘された国宝級の銅剣や銅鐸、そして出雲大社境内から出土した古代の巨大な宇豆柱（うづばしら）の実物大模型です。特に宇豆柱の展示は、古代の出雲大社が現在の想像をはるかに超える規模であったことを示唆しており、見る者を圧倒します。神話に登場するヤマタノオロチや因幡の白うさぎなど、出雲神話の世界を映像や模型で分かりやすく紹介するコーナーもあり、子供から大人まで楽しめます。

建物自体も、世界的建築家・槇文彦氏が設計を手がけており、鉄とガラスを多用したモダンな外観は、周囲の自然景観と調和しつつ、洗練された美しさを放っています。館内からは、出雲大社の神苑を望むことができ、天気の良い日には本殿の千木を見ることもできます。ミュージアムショップでは、出雲にちなんだオリジナルグッズや書籍が販売されており、お土産選びも楽しめます。

また島根には出雲大社の他にも数々の神話の痕跡が残っています。