砂丘の名作 - 植田正治写真美術館

植田正治写真美術館は、鳥取県を代表する世界的写真家、植田正治（1913-2000）の作品を専門に展示する美術館です。彼の作品は、「植田調」と呼ばれる独特の演出写真で知られ、特に鳥取砂丘を舞台にした写真や、帽子をかぶった家族のポートレートなどが有名です。美術館自体も、建築家・高松伸氏が設計した斬新なデザインで、大山を背景にコンクリート打ちっぱなしの建物が美しく調和しています。

館内には、植田正治の初期から晩年までの代表作が常設展示されているほか、企画展も随時開催されています。特に、大山を借景にした額縁のような大きな窓からは、天候が良ければ雄大な大山の姿を望むことができ、その景色自体も一つのアート作品のようです。また、砂丘をテーマにした作品が多く展示されているため、実際に鳥取砂丘を訪れた後に鑑賞すると、より深く作品の世界観を理解できるでしょう。

美術館の魅力は、作品鑑賞に留まりません。館内には、植田正治が愛用したカメラや資料なども展示されており、彼の写真人生を垣間見ることができます。また、ミュージアムショップでは、写真集やオリジナルグッズなどを購入でき、お土産にも最適です。

美術館外観と大山のコンストラストも美しいです。