京都の山里 - 美山かやぶきの里

京都府南丹市の山奥深く、由良川の源流に近い場所に位置する「美山かやぶきの里」は、日本の原風景が色濃く残る、茅葺き屋根の家々が建ち並ぶ美しい集落です。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、現在も50棟近くのかやぶき民家が立ち並び、人々が実際に生活しています。茅葺き屋根の家々は、その姿がまるで絵画のようで、どこを切り取っても絵になる「京都の隠れた名所」として、国内外から多くの観光客が訪れます。

集落を散策すると、昔ながらの日本の暮らしや文化を感じることができます。散策の途中には、美山民俗資料館（有料）があり、茅葺き民家の内部を見学したり、茅葺き屋根の構造や歴史について学ぶことができます。また、お土産処や食事処も点在しており、地元の特産品を使ったグルメを味わったり、美山ならではのお土産を探すのも楽しみの一つです。特に、美山牛乳や美山産の蕎麦などが人気です。

美山かやぶきの里は、四季折々の美しい表情を見せてくれます。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、そして冬には雪景色と、季節ごとに違った魅力があります。特に冬の「雪灯廊（ゆきとうろう）」期間中には、雪化粧したかやぶき屋根と柔らかな灯りが織りなす幻想的な景色が広がり、多くの人々を魅了します。


【豆知識】
美山のかやぶき屋根は、定期的に葺き替えが行われます。この作業は非常に大規模で、地域の共同作業によって行われ、日本の伝統的な技術と文化が継承されています。