親鸞聖人の教え - 東本願寺

京都市下京区に位置する東本願寺は、正式名称を「真宗本廟」といい、宗祖親鸞聖人を祀る浄土真宗大谷派の本山です。慶長7年（1602年）に徳川家康から土地の寄進を受けて建立されました。境内には、宗祖親鸞聖人の御真影を安置する御影堂と、本尊阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が並び建ちます。特に御影堂は、間口76m、奥行き58m、高さ38m、畳927枚という世界最大級の木造建築であり、その壮大さに圧倒されます。

御影堂門は、木造建築の二重門としては日本一の高さを誇り、京都三大門の一つにも数えられています。門をくぐると広々とした境内に、御影堂と阿弥陀堂が堂々とそびえ立つ姿は圧巻です。これらの建物は、度重なる火災に見舞われながらも、門徒の熱意と支援によって再建されてきました。境内の各所には、当時の再建に用いられた女性の髪の毛と麻を編んだ「毛綱（けづな）」の一部が展示されており、人々の信仰の深さを感じさせます。

東本願寺は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人の教えを継承する寺院です。親鸞聖人は、鎌倉時代に生まれ、煩悩を断ち切って極楽浄土に往生する道を説きました。東本願寺は、この親鸞聖人の教えを広めるために、多くの人々が参拝する寺院です。

現在の建物は明治時代に再建されたものです。
東本願寺は京都駅のすぐ北側にあります。


【豆知識】
早朝に行われる「朝のおつとめ」は、無料で参加でき、読経の声が響き渡る厳かな雰囲気の中で、普段とは違う特別な体験ができます。