山間の里に佇む 寂光院

京都市左京区大原に位置する寂光院は、聖徳太子の父である用明天皇の勅願により、聖徳太子自らが開いたと伝えられる天台宗の尼寺です。平家物語にも登場する平清盛の娘が、平家滅亡後にこの地で余生を送ったことで知られています。本堂は2000年に放火により焼失しましたが、2005年に再建され、かつての姿を取り戻しました。

寂光院の魅力は、何と言っても四季折々の美しい庭園です。特に、建礼門院が眺めたと伝えられる「汀の池（みぎわのいけ）」を中心とした庭園は、苔と杉木立の緑が美しく、心安らぐ空間です。春には桜、夏には青もみじ、秋には紅葉、冬には雪景色と、訪れる季節によって異なる表情を見せ、それぞれの美しさを楽しめます。

駐車場はありませんが、民間の駐車場が何箇所かあります。