秀吉水攻め - 備中高松城跡

備中高松城跡は、岡山県岡山市北区高松に位置し、天正10年（1582年）に羽柴秀吉（後の豊臣秀吉）による「高松城水攻め」の舞台となったことで知られています。沼地に囲まれた難攻不落の「沼城」だった高松城を、秀吉が周囲に巨大な堤防を築いて水を流し込み、水没させるという奇策で攻め落としたという、日本の歴史上特筆すべき戦いの地です。現在、城は残っていませんが、国の史跡に指定されており、本丸や二の丸の跡が整備され、当時の様子を偲ばせる遺構が点在しています。

城跡は公園として整備されており、広大な堀には、7月中旬になると美しい「宗治蓮（むねはるばす）」が咲き誇ります。これは、水攻めの際に城主・清水宗治が自刃したことにちなんで名付けられたもので、その歴史的背景に思いを馳せながら花を鑑賞できます。資料館も併設されており、水攻めに関する模型や資料を通じて、戦いの詳細を学ぶことができます。

地元の人々の憩いの場としても親しまれており、散策やウォーキングに最適です。特に桜のシーズンには、桜の馬場が美しく、夜間無料開放されるイベントも開催されます。歴史好きの方、日本の戦国時代の戦術に興味がある方には、ぜひ訪れていただきたい場所です。

時間に余裕のある人は最上稲荷から山を40分ほど登った「八畳岩」から周辺の地形を見渡せます。絶景です。