三朝温泉の無料の河原露天風呂と温泉街

三朝温泉のシンボル的存在である「河原露天風呂」は、三朝橋のたもとにあり、三朝川のせせらぎを間近に聞きながら入浴できる、非常に開放的な混浴露天風呂です。脱衣所はありますが、基本的に目隠しなどはないため、開放的すぎる空間が苦手な方には勇気がいるかもしれません。しかし、この露天風呂の魅力は、何といってもそのロケーションと源泉かけ流しの贅沢さ。湯温は熱めですが、川の風を感じながら入る湯は格別で、地元の人々も日常的に利用しています。なお、浴槽周辺には最低限の常夜灯のみがあるため、夜間は暗さを楽しみつつ入浴できます（露天風呂自体のライトアップはありません）。また、奇数日午前中は清掃のため入浴不可となる時間帯がありますのでご注意ください。

温泉街は、古き良き日本の温泉地の風情を色濃く残しています。石畳の小路や、木造の古い旅館が立ち並び、ぶらぶらと散策するだけでも心が和みます。射的場やスマートボールといった昔ながらの遊技場、そして風情ある共同浴場（有料）も点在しており、ノスタルジックな雰囲気を存分に味わうことができます。温泉街の散策は、浴衣に着替えて下駄の音を響かせながら歩くのが断然おすすめです。旅館とは異なる共同浴場の湯めぐりも、温泉通にはたまらない魅力です。

三朝温泉の湯は、細胞を活性化させ、免疫力を高める「ホルミシス効果」が期待できると言われています。飲泉場も複数あり、内側からも温泉の効能を取り入れることができます。また、温泉街には、ラドンミストを吸入できる施設や足湯なども充実しており、様々な形で湯の恵みを受けられます。個人的には、この無料の河原露天風呂は、その開放感ゆえに誰もが楽しめるわけではありませんが、その体験は三朝温泉の湯文化を最もダイレクトに感じられるものだと思います。歴史ある温泉街の散策と合わせて、この特別な湯体験に挑戦してみてはいかがでしょうか。

【豆知識】
・三朝温泉の湯は、ラドン含有量が世界屈指であり、吸入することで細胞が活性化される「ホルミシス効果」が期待できると言われています。

・「河原露天風呂」は原則混浴で、開放的な場所にあるため、入浴には多少の勇気が必要です（水着着用は不可）。女性は上から羽織るものなど工夫して入浴する方もいるようですが、一般的には厳しそうです。

・温泉街には無料の足湯や飲泉場も点在しており、気軽に温泉の恩恵を受けられます。