国宝の不動院金堂

不動院金堂（ふどういんこんどう）は、原爆ドームから約4kmの距離にあり、奇跡的に戦火を免れた貴重な国宝建築です。室町時代後期の1540年に、毛利氏の重臣であった毛利隆元によって建立されたと伝えられています。本堂全体が国宝に指定されており、禅宗様式の力強さと和様・大仏様式が融合した独特の建築様式は、見る者を圧倒します。特に、内部の組物や天井の造りは見事で、当時の高度な木工技術を今に伝えています。

金堂内には、重要文化財に指定されている不動明王坐像が安置されており、その迫力ある姿は訪れる人々に強い印象を与えます。堂内は薄暗く、厳かな雰囲気に包まれており、静かに手を合わせ、歴史の重みを感じることができます。境内には他にも、鐘楼や経蔵など、歴史的建造物が点在し、散策しながら日本の伝統美に触れることができます。

楼門（ろうもん）と鐘楼（しょうろう）も重要文化財に指定されています。

駐車場は少しわかりにくいですが、門の左手奥にあります。

車で10〜15分ほどの近くには、紅葉の名所であり、無数の石仏が圧巻の三滝寺があります。