安産の神様 - 伯耆国一宮の倭文神社

「倭文神社（しとりじんじゃ）」は、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも記載があるほど歴史が古く、伯耆国（ほうきのくに）の一宮として崇められてきた格式高い神社です。主祭神は織物の祖神である建葉槌命（たけはづちのみこと）で、古くから織物業の守護神として信仰されてきました。境内は杉の巨木に囲まれ、神聖で荘厳な雰囲気が漂っており、訪れる人々に静寂と安らぎをもたらします。

倭文神社は、織物の神様としてだけでなく、縁結びや安産、子育ての神様としても厚く信仰されています。特に、女性からの信仰が篤く、近年はパワースポットとしても注目を集めています。本殿や拝殿は、歴史を感じさせる厳かな佇まいで、その建築様式も見どころの一つです。また、境内の奥には御神水が湧き出ており、この水を持ち帰る人も多くいます。

歴史ある神社で神聖な空気に触れたい方、織物や手芸にご縁のある方、そして縁結びや安産を願う方には、ぜひ訪れてほしい場所です。

敷地には伯耆一宮経塚からは国宝を含め多くの出土品が発掘されています。