武運の神様 - 近江国一宮 建部大社

建部大社は、滋賀県大津市に鎮座する歴史ある神社で、近江国（現在の滋賀県）で最も社格が高い「一宮」として古くから崇敬されています。主祭神は日本武尊（やまとたけるのみこと）で、日本書紀にも登場する英雄神です。そのため、開運招福、厄除け、武運長久の神様として信仰を集めており、特に勝負事や新しいことに挑戦する際に訪れると良いとされています。

境内は広々としており、厳かな雰囲気に包まれています。朱塗りの社殿は美しく、歴史の重みを感じさせます。
また、日本武尊が戦勝を祈願した際に腰掛けたとされる「石」や、神水が湧き出る「御神水」など、パワースポットとして有名な場所が点在しています。また、神社の背後には建部山が控え、豊かな自然に囲まれています。四季折々の美しい風景が楽しめ、特に春の桜や秋の紅葉の時期は、多くの参拝者や観光客で賑わいます。

また、建部大社では年間を通じて様々な神事や祭りが執り行われ、特に9月の「船幸祭（せんこうさい）」は、日本武尊が東征に出発した故事にちなんだ勇壮な祭りとして有名です。この祭りでは、神輿が船に乗って瀬田川を渡る様子を見ることができ、多くの見物客で賑わいます。