奈良時代ゆかり - 河内国一宮 枚岡神社

枚岡神社は、奈良時代にはすでに存在していたと考えられており、平安時代末期からは河内国の一宮として崇敬を受けるようになりました。天皇や皇族の参拝も多く、鎌倉時代には源頼朝、室町時代には足利尊氏が参拝したことが記録されています。

境内は、生駒山系の豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい風景が楽しめます。特に、秋には紅葉が美しく、多くの参拝者やカメラマンで賑わいます。参道には、立派な鳥居が連なり、奥に進むにつれて神聖な空気が増していくのを感じられます。本殿は、独特の「春日造」という建築様式で、朱塗りが鮮やかで目を引きます。

枚岡神社は、地元の人々にとっては「ひらおかさん」として親しまれ、年間を通じて様々な神事や祭りが執り行われます。特に、10月に開催される秋祭り「枚岡祭り」は、大阪府下最大級の太鼓台（ふとん太鼓）が奉納される勇壮な祭りで、多くの見物客で賑わいます。


【豆知識】
枚岡神社は、奈良の春日大社の元宮であり、春日大社の神々がここから分霊されたと伝えられています。そのため、枚岡神社の本殿は、春日大社と同じ「春日造」という建築様式で建てられています。
また、秋祭り「枚岡祭り」で奉納される太鼓台は、その豪華さと勇壮さから「布団太鼓」とも呼ばれ、地元の人々の情熱が感じられる祭りです。