徳川家の菩提寺 - 浄土宗大本山 増上寺

浄土宗大本山 増上寺（ぞうじょうじ）は、東京都港区芝公園に位置する、徳川将軍家の菩提寺として知られる由緒ある寺院です。東京タワーを借景にしたその壮大な景観は、都心でありながらも厳かな雰囲気を醸し出し、国内外の観光客に人気のフォトスポットとなっています。増上寺は、室町時代に創建され、徳川家康が江戸幕府を開いた際に菩提寺と定めて以来、日本の歴史において重要な役割を果たしてきました。広大な境内には、様々な堂宇が点在し、歴史の重みを感じさせます。

徳川家康の遺骨や、徳川家康の妻・康長院、娘・亀姫、孫・家光などの遺骨が安置されていることから、多くの人々が参拝する寺院です。
また、増上寺には、厄除けや勝負運のご利益があるとされ、多くの人が参拝しています。
三解脱門（三門）は重要文化財に指定されています。

増上寺の最大の魅力は、その歴史的背景と、現代の東京の象徴である東京タワーとのコントラストです。三解脱門（さんげだつもん）は、江戸時代初期に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。この門をくぐると、東京タワーを背にした本堂が目の前に広がり、伝統と現代が融合した独特の景色を作り出しています。境内には、徳川将軍家のお墓である「徳川家墓所」もあり、日本の歴史を深く学ぶことができます。

増上寺は、参拝だけでなく、美しい庭園や、季節ごとの行事も楽しめます。春には桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わいます。また、年に数回行われる「写経会」など、日本の文化を体験できる機会もあります。都会の喧騒を忘れ、静かで厳かな空間で心安らぐひとときを過ごしたい方にはぴったりの場所です。