博多の総鎮守 - 櫛田神社

櫛田神社は、福岡市博多区に鎮座する、博多の総鎮守として古くから地域の人々に信仰されてきた神社です。757年（天平宝字元年）の創建と伝えられ、博多の商人の守り神、不老長寿の神として親しまれています。特に、博多の夏の風物詩である「博多祇園山笠」のクライマックス「追い山笠」の出発地点となることでも有名で、年間を通して多くの参拝客や観光客が訪れます。境内は、都会の中心にありながら、厳かで落ち着いた雰囲気に包まれるパワースポットです。

御祭神は、正殿に大幡主命（櫛田宮）、左殿に天照皇大神（大神宮）、右殿に須佐之男命（祇園宮）をお祀りしています。
櫛田神社は、博多の総鎮守として千二百六十余年の長きに亘り、氏子・崇敬者の信仰を集めており、博多の町民文化や伝統行事を継承して今日に至っております。

また、この神社の最大の魅力は、その歴史的な重みと、博多の文化が色濃く息づいている点にあります。境内には、国指定の重要無形民俗文化財である「博多祇園山笠」で実際に使われる、絢爛豪華な「飾り山笠」が常設展示されており、祭り期間以外でもその迫力を間近で感じることができます。また、「不老長寿の霊泉」と呼ばれる「霊泉鶴の井戸」や、「力石」など、見どころも豊富です。本殿や拝殿は、朱塗りの美しい社殿で、その荘厳な佇まいは、訪れる人々に感動を与えます。