徳川家康築城の駿府城

駿府城は、静岡県静岡市葵区に位置する、戦国時代から江戸時代にかけて、徳川家康が大御所として晩年を過ごした城として知られています。家康は隠居後もこの地で政治を行い、駿府は江戸に次ぐ日本の政治・文化の中心地となりました。

駿府城は、本丸・二の丸・三の丸の三重の堀と土塁で囲まれた、全国有数の規模を持つ輪郭式の平城です。天守台は、石垣上端で約55m×48mという城郭史上最大級の規模でした。現状は天守はありません。

現在は「駿府城公園」として整備され、市民の憩いの場として親しまれています。園内には、復元された「東御門・巽櫓（たつみやぐら）」や「坤櫓（ひつじさるやぐら）」、そして美しい庭園「紅葉山庭園」があり、歴史と自然を同時に楽しめます。

この城跡公園の最大の魅力は、徳川家康ゆかりの地として、その歴史的な重みを感じられる点にあります。復元された建物は、当時の建築様式を忠実に再現しており、城郭の構造や、城内の様子を想像することができます。また、公園の各所には、家康公の生涯や駿府城の歴史に関する説明板が設置されており、散策しながら歴史を学ぶことができます。特に、紅葉山庭園は、四季折々の美しい景色が楽しめる回遊式庭園で、心が落ち着く空間です。

駐車場は無いので「市民文化会館前駐車場（有料）」など利用します。