夫婦岩（立石）の二見興玉神社

二見興玉神社は、古くから伊勢神宮参拝前の禊場として栄えた二見浦に鎮座する神社です。沖合に浮かぶ大小二つの岩「夫婦岩」は、猿田彦大神ゆかりの興玉神石を遥拝する鳥居の役割を果たし、夫婦円満や良縁の象徴とされています。岩と岩は長さ35m・重さ約40kgの大注連縄で結ばれ、その神々しい姿は全国から多くの参拝者を集めます。

社殿裏手には、スサノオノミコトが八岐大蛇退治の際に築いたという「八重垣」の伝承地や、縁結びの象徴「夫婦椿」もあり、神話と自然が一体となった趣が感じられます。境内には「二見蛙（ふたみがえる）」の置物が多数奉納され、「無事かえる」「貸したものがかえる」「若がえる」などの縁起にあやかる参拝者も多いです。