赤レンガが優美な水路閣

水路閣は、琵琶湖疏水の分線が南禅寺境内を横切るために築かれた煉瓦造のアーチ水路橋。設計は田邉朔郎、景観に配慮したロマネスク調の意匠が魅力で、今も水が流れ続ける現役インフラです。長さ約93m・高さ約13mの連続アーチがつくる陰影は、午前のやわらかな光や雨上がりのしっとりした時間帯により映えます。春の桜、夏の苔、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通して写真愛好家に人気です。


【豆知識】
水路閣は、京都の歴史と近代化の象徴として、国の重要文化財に指定されています。また、2015年には「琵琶湖疏水」として日本遺産に登録されました。

【穴場スポット】
最寄りは京都市営地下鉄東西線・蹴上駅で、名物の煉瓦トンネル「ねじりまんぽ」を抜ければ近道です。水路閣同様に佇まいが美しいトンネルです。