空海ゆかり - 御厨人窟・神明窟

御厨人窟（みくろど）と神明窟（しんめいくつ）は、高知県室戸市、室戸岬の先端近くに位置する、弘法大師（空海）が若き日に修行したと伝えられる洞窟です。太平洋の荒波が打ち寄せる岩壁に開いたこの二つの洞窟は、その神秘的な雰囲気と、弘法大師ゆかりの聖地としての歴史的な重みから、多くの巡礼者や観光客が訪れるパワースポットとして知られています。特に、御厨人窟からは、洞窟の中から見る空と海が、まるで絵画のように見えることで有名です。

この洞窟の最大の魅力は、その独特の景観と、弘法大師の修行の足跡を肌で感じられる点にあります。御厨人窟は、波打ち際に面しており、洞窟の入り口から中を覗くと、波の音と潮の香りが広がり、神秘的な雰囲気に包まれます。その昔、弘法大師がこの洞窟で修行中に、空と海しか見えなかったことから、「空海」という名を名乗ったという伝説も残されています。神明窟は、御厨人窟の隣にあり、かつて行場として使われていたとされています。


【お役立ち懸念点】
洞窟反対の海側の「乱礁遊歩道」は波打ち際に近いため、高波時や満潮時は非常に危険です。特に荒天時は絶対に近づかないでください。足元が滑りやすい場所が多く、岩場もありますので、歩きやすい滑りにくい靴で訪れることを強くおすすめします。お子様連れの場合は、目を離さず十分な注意が必要です。