日本滝百選の轟の滝（高知県）

轟の滝は、物部川の支流である日比原川の上流にあり、県指定天然記念物および県指定名勝にも指定されています。上段23m、中段25m、下段34mと、それぞれ異なる表情を見せる3段の滝が、青く輝く滝壺へと激しく流れ落ちる様は、まさに豪壮という言葉がぴったりです。特に水量が多い時には、その迫力に圧倒されます。滝壺周辺は、平家落人の玉織姫が身を投げたという悲しい伝説が残されており、その神秘的な雰囲気と相まって、より一層奥深い魅力を感じさせます。

滝壺周辺には、整備された遊歩道や展望台があり、様々な角度から滝の美しさを堪能できます。春には桜、夏には深緑、秋には紅葉と、四季折々の自然が滝を彩り、訪れる人々を魅了します。特に秋の紅葉シーズンは、色鮮やかな木々と白い飛沫のコントラストが素晴らしく、多くの観光客やカメラマンで賑わいます。吉井勇などの歌人も訪れたとされるこの滝は、歴史と自然が融合した、高知県を代表する景勝地です。

駐車場から滝展望所までは約350 m、その先さらに約50 m階段を下ると滝壺近くに到達します。駐車場から滝壺までは片道およそ15分ほどかかります。
滝展望所までは平坦な道で楽ですが、展望所から滝壺までは階段をかなり下るので、帰り道は体力が必要です。

【穴場スポット】
滝壺周辺には赤い吊り橋があるので、その吊り橋から見る滝も絶景です。吊り橋は荒く歩くと揺れるので、子供にはスリルがあって楽しめると思います。

【お役立ち懸念点】
車の運転は、滝に近づくにつれて道幅が狭くなりすれ違いが困難な箇所もあります。待避箇所は点在しますが、数百メートル無い箇所もあるので、対向車には注意が必要です。
また、国道195号から県道220号に入る際は、南側から必ず入るべきです。北側の永瀬ダム側から入ると酷道で対向車があった場合かなり苦戦します。また、通らないと思いますが県道217号（一部だけ通る）も酷道なので通らないほうが良いです。

滝壺周辺は岩場でかなり滑りやすいので、滑りにくい運動靴の方が良いです。また、滝壺周辺の岩場は足を滑らせると命の危険にも晒されるので、子供など注意は必要です。

駐車場にある「轟の滝茶屋」は土日祝営業のみです。