日本名水百選の塩釜の冷泉（蒜山）

塩釜の冷泉は、蒜山三座の一つである上蒜山（かみひるぜん）の麓から湧き出す、豊かな自然の恵みです。豊富な水量と、年間を通じて変わらない低い水温が特徴で、夏でも冷たく、冬でも凍らないことから「天然の冷蔵庫」とも呼ばれています。湧き水は飲用可能で、多くの人がポリタンクやペットボトルを持参し、水を汲みに訪れます。そのまろやかな口当たりと清涼感は格別で、コーヒーやお茶、料理にも最適と評判です。周辺は遊歩道が整備されており、ブナの原生林に囲まれた清々しい空気の中で、森林浴を楽しみながら散策できます。

冷泉の近くには、冷泉の水を活用した「ひるぜん塩釜養魚センター」があり、ニジマスなどの渓流釣りが楽しめます。釣った魚をその場で焼いて食べることもできるので、家族連れや友人同士で賑わいます。また、冷泉の水を汲める場所には休憩所や売店も併設されており、冷泉を使ったお土産や、地元の特産品を購入することも可能です。2025年3月には「ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ」もリニューアルオープンし、より長期滞在しやすくなりました。