力強く復興！熊本城

熊本城は、慶長6年（1601年）から約7年の歳月をかけて、名将加藤清正によって築かれました。別名「銀杏城（ぎんなんじょう）」とも呼ばれ、難攻不落の城としてその名を轟かせました。特に、城郭の周囲約5.3kmにわたる「武者返し」と呼ばれる石垣は、見事な反りを持つだけでなく、敵が登りにくいように工夫された築城技術の粋を集めたものです。天守閣内部は博物館になっており、加藤清正の歴史や熊本城の築城過程、そして西南戦争など、熊本城が歩んできた激動の歴史を学ぶことができます。

2016年の熊本地震では、石垣の多くが崩れ落ち、天守閣も甚大な被害を受けましたが、2021年には天守閣の復旧が完了し、特別公開エリアも順次拡大されています。現在は、特別公開ルートとして、復旧中の石垣や櫓を間近で見学できる回廊が整備されており、復興の様子を肌で感じることができます。加藤神社からのアングルは、天守閣と石垣のコントノラストが美しく、人気の撮影スポットです。


【豆知識】
熊本城は「銀杏城」の別名を持つほど、城内に多くの銀杏の木が植えられていました。これは加藤清正が籠城に備え、食料とするためであったと言われています。天守閣前の大イチョウは、その名残とされています。また、熊本城には「七不思議」と呼ばれる様々な伝説が残されており、一つ一つ巡ってみるのも面白いでしょう。

【穴場スポット】
熊本城のすぐそばにある「加藤神社」は、加藤清正公を主祭神として祀る神社です。境内からは、修復中の熊本城を間近に、かつ全体を見渡すことができるため、絶好の撮影スポットとなっています。特に、清正公が築いた石垣を背景に天守閣を望むアングルは、力強く復興する熊本城の姿を象徴しています。

【あえて懸念点】
熊本地震からの復旧工事は現在も継続中です。そのため、見学できる範囲が限られていたり、一部エリアが立ち入り禁止となっていたりする場合があります。