うだつの町並み

美馬市の「うだつの町並み」は、徳島県美馬市脇町に位置し、江戸時代から明治時代にかけて藍の生産と交易で栄えた脇町の中心部です。この町並みの最大の特徴は、隣家との間に設けられた防火壁「うだつ」が各家々の屋根に上がっていることです。これは富の象徴でもあり、「うだつが上がらない」という言葉の語源とも言われています。白壁と黒い瓦のコントラストが美しい伝統的な家屋が軒を連ね、かつての繁栄を今に伝えています。その歴史的価値から、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

町並みの中には、当時の藍商の生活を垣間見ることができる「脇町劇場オデオン座」や、実際に藍染体験ができる「阿波天然藍染やまうち うだつ工房」（別途料金・要予約）、休憩処などが点在しています。特にオデオン座は、昭和初期に建てられた木造の劇場で、レトロな雰囲気がそのまま残されています。町並みを散策するだけでなく、こうした施設に立ち寄ることで、より深く脇町の歴史と文化に触れることができます。

2025年現在も、その独特の景観と歴史的な魅力から、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。日本の伝統的な町並みをゆっくりと散策し、歴史の息吹を感じたい方には特におすすめの場所です。

道の駅「藍ランドうだつ」が隣接してあります。

お蕎麦屋なら、「皿そば 楽庵」がおすすめです。


【お役立ち懸念点】
町並みは比較的コンパクトなため、広大な観光地を期待すると物足りなく感じるかもしれません。各家屋の中に入れるわけではなく、主に外観の鑑賞が中心となります。夏季は日差しが強く、町並みを歩くのは暑く感じる場合があるため、熱中症対策が必要です。また、飲食店や休憩施設はありますが、観光客の多さに比べて選択肢が限定的であると感じる場合もあります。