空海由来の御厨人窟！最御崎寺

御厨人窟（みくろど）は、若き日の空海（弘法大師）が修行したとされる洞窟です。ここでの修行中に、空海は悟りを開き、空と海しか見えない風景から「空海」の雅号を得たと言われています。洞窟の中はひんやりとした空気に包まれ、波の音が響き渡り、当時の空海の修行を肌で感じられるような神聖な雰囲気が漂っています。洞窟の入り口からは、太平洋の荒々しい波が打ち寄せる様子を間近に見ることができ、自然の雄大さと空海の精神性に触れることができます。

御厨人窟のすぐ上には、四国八十八ヶ所霊場第24番札所である最御崎寺（ほつみさきじ）があります。室戸岬の灯台にほど近い高台に位置し、境内からは太平洋が一望できます。本堂や大師堂などの伽藍は、歴史の重みを感じさせ、静寂な空間で参拝することで心が洗われるような体験ができます。お遍路さんだけでなく、多くの観光客が訪れる、室戸岬を代表する観光スポットの一つです。

歴史と自然、そしてスピリチュアルな要素が融合したこの地は、日本の文化や仏教に興味がある方、パワースポット巡りが好きな方にとって、忘れられない体験となるでしょう。特に、早朝の日の出や、夕暮れ時の景観は格別です。


【豆知識】
御厨人窟の隣には、同じく空海ゆかりの地とされる「神明窟（しんめいくつ）」があります。こちらは御厨人窟に比べて狭い洞窟ですが、同じく修行に使われたと伝えられています。

【お役立ち懸念点】
御厨人窟へは急な階段を下りていく必要があり、足元が滑りやすい場合があるため、歩きやすい靴での訪問をおすすめします。悪天候時は洞窟への立ち入りが制限されることがあります。