聖徳太子ゆかり - 湖東三山の百済寺

滋賀県東近江市に位置する百済寺は、推古14年（606年）に聖徳太子によって開かれたと伝えられる天台宗の寺院です。その歴史は1400年以上にも及び、近江国で最も古い寺院の一つとされています。現在は、国の史跡にも指定されている広大な境内には、重要文化財の本堂をはじめ、歴史を感じさせる堂宇が点在しています。現在の本堂は江戸時代に再建されたものです。境内には、聖徳太子が作ったとされる国宝の十一面観音菩薩が安置されています


百済寺の大きな魅力は、その美しい庭園「天下遠望の名園」です。池泉回遊式庭園からは、比叡山と同じ緯度にあることから「湖東の叡山」とも称される眺望が広がり、比良山系に沈む夕日は特に見事です。秋には「日本紅葉百選」や「近畿の五大紅葉名所」にも選ばれるほどの紅葉が境内全体を彩り、多くの人々を魅了します。四季折々の自然の移ろいを肌で感じながら、ゆっくりと散策を楽しむことができます。

過去には規模も大きく拡大したが、織田信長により全山焼失しました。