奇岩怪石の造形美 - 龍王峡

鬼怒川温泉と川治温泉の間の約3kmにわたって、奇岩怪石が点在し、その光景がまるで龍がのたうつような姿であることから、「龍王峡」と名付けられました。

龍王峡の魅力は、なんといってもその自然の造形美です。火山岩が鬼怒川の激流によって浸食されてできたもので、その独特の奇岩や巨岩が続く景観は、まるで龍がうねっているように見えることから、この名が付けられました。岩肌が白く見える「白龍峡」、緑色に見える「青龍峡」、紫色に見える「紫龍峡」の3つのエリアに分けられ、それぞれ異なる表情を見せるのが特徴です。自然が作り出した壮大なアートを、間近で感じることができます。

この渓谷の魅力は、その美しい景観と、整備されたハイキングコースにあります。特に、渓谷沿いに続く遊歩道は、片道約3kmにわたって続いており、自分のペースで雄大な自然の中を散策できます。新緑が美しい春、清涼感あふれる夏、そして、燃えるような紅葉が山を染める秋は、特に多くの観光客が訪れます。遊歩道の途中には、吊り橋がいくつかあり、そこから見下ろす渓谷の景色は、さらに迫力満点です。