三大名城の名古屋城

名古屋城は、1612年に徳川家康の命により、天下普請によって築城されました。巨大な石垣に囲まれた広大な敷地には、日本を代表する城郭建築の美しさが凝縮されています。特に、大天守の屋根に輝く金の鯱は、名古屋城のシンボルとして全国的に有名です。天守閣は現在、木造復元に向けて入場が禁止されていますが、その雄大な外観は圧巻です。代わって、2018年に復元が完了した「本丸御殿」は、当時の姿を忠実に再現した豪華絢爛な内装で、歴史好きや建築好きにはたまらない見どころとなっています。

本丸御殿は、総檜造りで、狩野派の絵師が描いた障壁画や、絢爛豪華な襖絵が当時の姿を伝えています。部屋ごとに異なる趣向が凝らされており、徳川家康や歴代藩主の暮らしを垣間見ることができます。城内は広く、散策するだけでも見どころが満載です。春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の風景を楽しめるため、多くの市民や観光客で賑わいます。また、名古屋城の歴史や文化を学べる展示施設も充実しています。

地下鉄名城線「名古屋城駅」から徒歩5分と、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。


【豆知識】
名古屋城の天守に輝く金鯱は、雄（北側）と雌（南側）の一対で、雄の方が大きく作られています。現在の金鯱は2代目で、戦災で焼失した初代の金鯱は、明治時代にウィーン万国博覧会に出展され、大好評を博したという歴史があります。

【穴場スポット】
名古屋城の正門近くにある「金シャチ横丁」は、名古屋のグルメやお土産が楽しめる複合施設です。伝統的な名古屋めしから、新しい名古屋グルメまで幅広いお店が揃っており、城の見学の前後で食事やお土産選びを楽しむのに最適です。
また、城内では「西南隅櫓（せいなんすみやぐら）」が期間限定で特別公開されることがあります。江戸時代から残る貴重な建造物なので、公開時期に当たればぜひ訪れてみてください。

【あえて懸念点】
現在の名古屋城は、天守閣の木造復元工事の議論が進められており、2025年時点では天守閣内部への入場はできません。天守閣からの眺望を楽しみにしている場合は、期待に沿えない可能性があります。
本丸御殿は見学可能ですが、天守閣がメインと考えている場合は注意が必要です。また、特に桜の時期やゴールデンウィークなどの繁忙期は、非常に混雑し、駐車場も満車になりやすいので、時間に余裕を持って公共交通機関を利用することをおすすめします。