備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館

岡山県瀬戸内市長船町に位置する「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館」は、日本刀の聖地として名高い備前長船派の伝統を今に伝える専門博物館です。鎌倉時代から室町時代にかけて、日本刀の一大生産地として栄えた備前長船の歴史と文化を深く学ぶことができます。館内には、刀剣の数々が展示されており、その美しい曲線美、精緻な刃文、そして凛とした佇まいは、見る者を圧倒します。刀剣ファンはもちろん、日本の伝統工芸や歴史に興味のある方にとって必見の場所です。

この博物館の大きな魅力は、単に展示を見るだけでなく、日本刀の製作過程を間近で見学できる点にあります。敷地内には、刀匠や刀剣研磨師、鞘師、柄巻師などの工房が併設されており、特に週末には、刀匠による公開鍛錬が行われることもあります。燃え盛る炎の中で鉄が叩き上げられ、日本刀へと形を変えていく様子は、迫力満点で、日本の伝統技術の奥深さを肌で感じることができます。

【お役立ち懸念点】
公開鍛錬は不定期開催のため、見学希望の場合は事前に公式ウェブサイトで日程を確認することをおすすめします。展示物の多くはガラスケース越しですが、撮影が制限されている場合があるので注意しましょう。



【豆知識】
令和2年3月より、国宝「太刀 無銘 一文字（山鳥毛）」は瀬戸内市の所有となり、備前長船刀剣博物館で年1回程度の展示公開等を行なっております。