眺望が素晴らしい！四国カルスト

四国カルストは、東西約25kmにわたって広がる壮大なカルスト台地で、標高は最も高い地点で約1,485m（天狗高原）にも達します。石灰岩が雨水によって侵食され、地表に露出した「カレンフェルト」と呼ばれる白い岩肌が、緑の草原に点在する様子は、まるで羊の群れが休んでいるかのように見え、「日本のスイス」と称されるほどの美しさです。春から秋にかけては牛が放牧され、より一層牧歌的な雰囲気を醸し出します。

四国カルストには、天狗高原、姫鶴平（めづるだいら）、五段高原、大野ヶ原など、いくつかのエリアがあります。それぞれのエリアで景色や雰囲気が異なり、見どころが豊富です。天狗高原には宿泊施設「星ふるヴィレッジTENGU」があり、夜には満天の星空を眺めることができます。姫鶴平はキャンプ場やコテージ、牧場などが点在する観光拠点となっており、雄大な景色を楽しみながらアウトドアを満喫できます。サイクリングマップも整備されており、自転車での散策もおすすめです。

松山自動車道や高知自動車道からアクセスできますが、山道を走るため、運転には注意が必要です。特に冬期は積雪により一部区間が通行止めとなる場合があります。大自然の中で非日常を味わいたい方、牧歌的な風景に癒されたい方、そして星空観察を楽しみたい方には、ぜひ訪れていただきたい四国を代表する景勝地です。


【豆知識】
四国カルストは、日本三大カルストの中で最も標高が高く、その景観の雄大さは格別です。また、この地域は、ミツバツツジやハンカイソウなど、珍しい高原植物の宝庫でもあり、季節ごとに様々な花が咲き誇ります。

【穴場スポット情報】
四国カルストの西端に位置する「大野ヶ原」は、天狗高原と同じカルスト地形ですが、入植地として人が生活する小さな町があるため、牧場やペンションが点在し、まるで北海道のようなのどかな風景が広がっています。訪れる人が比較的少なく、静かにカルストの風景を楽しみたい方におすすめの穴場です。乳製品の販売店や触れ合い牧場などもあり、地元ならではの体験もできます。