滝幅150m！白糸の滝（静岡県）

白糸の滝は、静岡県富士宮市に位置する、富士山の雪解け水が溶岩の間から湧き出し、高さ約20m、幅約150mにわたって幾筋もの白い糸のように流れ落ちる、優美な滝です。その繊細で美しい姿から「日本の滝百選」にも選ばれており、世界遺産「富士山」の構成資産としても登録されています。

この滝の最大の特徴は、一般的な河川の滝とは異なり、溶岩層の隙間から染み出した地下水が、まるで白いカーテンのように流れ落ちる点にあります。滝壺に近づくと、その涼やかな水しぶきと、独特の轟音が心地よく響き渡り、夏場でもひんやりとした空気に包まれます。

すぐ隣には、男性的な力強さが特徴の「音止の滝」も隣接しており、対照的な二つの滝を同時に楽しむことができます。遊歩道も整備されており、散策しながら様々な角度から滝の美しさを堪能できます。富士山観光の際には、自然の神秘と雄大さを感じられる必訪のスポットです。