銀河の滝・流星の滝

銀河の滝と流星の滝は、北海道上川町、大雪山国立公園内にある層雲峡温泉の近くに位置する、二つの対照的な滝です。滝は、層雲峡の切り立った断崖絶壁を流れ落ちる姿が特徴で、その景観の美しさから日本の滝百選にも選ばれています。左側に位置する「銀河の滝」は、まるで白い糸を引くように何本もの細い流れが落ちる優美な姿から、女性的な美しさと例えられます。一方、右側にある「流星の滝」は、太い一本の滝となって力強く流れ落ちる様が、男性的な力強さを感じさせます。二つの滝が並んで見えることから、「夫婦滝」とも呼ばれ、多くの観光客がその対照的な美しさを楽しんでいます。

徒歩20分ほど場所に、二つの滝を一度に眺められる「双瀑台（そうばくだい）」という展望台があり、少し急な坂道を登った先に、雄大な景色が広がります。展望台からは、滝の全景だけでなく、柱状節理の奇岩が続く層雲峡の壮大な景色も一望でき、北海道の雄大な自然を肌で感じることができます。新緑が美しい夏、紅葉が燃えるような秋、そして滝が凍結する冬と、季節によって全く異なる表情を見せてくれるのも魅力です。