イザナミノミコト伝説 - 比婆山連峰

比婆山連峰は、古事記や日本書紀に登場する日本の母神、イザナミノミコトが葬られたとされる御陵伝説が残る、神秘的な山々です。最高峰の立烏帽子山（たてえぼしやま）をはじめ、毛無山、烏帽子山、吾妻山など、標高1,000mを超える山々が連なり、中国山地の豊かな自然を体感できます。登山道は整備されており、初心者からベテランまで、体力に合わせて様々なコースを選べます。特に秋の紅葉は息をのむほど美しく、多くの登山客や観光客で賑わいます。

連峰内には「ひろしま県民の森」があり、キャンプ場や宿泊施設も充実しています。美しいブナの原生林は、森林浴やバードウォッチングに最適で、春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して異なる表情を見せてくれます。冬にはスキー場も開設され、ウィンタースポーツも楽しめます。神話の世界に思いを馳せながら、大自然の中で心身をリフレッシュできるのが、比婆山連峰の大きな魅力です。

比婆山連峰へのアクセスは、中国自動車道庄原ICや東城ICから車で約50～55分です。各登山口には駐車場も完備されており、車でのアクセスが便利です。


【豆知識】
比婆山連峰は、かつて未確認動物「ヒバゴン」が目撃された場所としても知られています。1970年代に類人猿のような姿が多数報告され、一時期は全国的な話題となりました。

【穴場スポット情報】
比婆山連峰の山中には、イザナミノミコトの御陵とされる巨石があります。整備された登山道から少し外れた場所にあることもありますが、古事記の神話に触れることができる神秘的なスポットです。また、竜王山山頂は360度のパノラマが楽しめる絶景ポイントで、比較的短い時間で登れるのでおすすめです。