葵祭で有名な上賀茂神社

京都市北区に鎮座する上賀茂神社（賀茂別雷神社）は、ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されている、京都でも有数の古社です。ご祭神は賀茂別雷大神（かもわけいかづちのおおかみ）で、厄除けや雷除け、開運招福のご利益で知られています。
上賀茂神社は賀茂別雷神社といわれ、雷神をまつる神社です。

京都三大祭りの一つである葵祭（5月15日開催）の出発点として有名で、毎年多くの人々が雅な行列を見学に訪れます。

境内は広大で、国宝の「本殿」や「権殿」をはじめ、重要文化財に指定された社殿が多数点在し、平安時代の建築様式を今に伝えています。特に、境内に流れる「御物忌川（おものいみかわ）」や「ならの小川」の清らかな水は、神聖な雰囲気を醸し出し、心を洗い清めてくれるようです。また、毎年5月5日には、五穀豊穣を願う「賀茂競馬（かもくらべうま）」が行われ、流鏑馬（やぶさめ）のような迫力ある神事を見学できます。


【豆知識】
上賀茂神社は、下鴨神社（賀茂御祖神社）と合わせて「賀茂社」と総称され、京都の最古級の神社とされています。葵祭では、行列の参加者が葵の葉を身につけることから、この名が付きました。境内には「片岡社」という摂社があり、縁結びの神様として女性に人気です。